銀嶺八角小皿 #06
最終的な銀嶺仕上げの工程の際に、ある特殊な技法を一手間織り込む事により、それまではまるっきり鏡の面を湛えていたのにも関わらず、徐々にその艶感は後退し燻し銀の様な輝きと不思議な紋様が浮かび上がります。経年劣化がもたらす錆や汚れ、また欠損には逆に多様で独特な美しさが宿っており、古くから我々日本人はそうした物事の変化に新たな美と意味合いを見出しポジティブな心境にて受け入れて来ました。一言で申し上げれば、それが『侘び寂び』の概念であるかと思います。現品は錯体銀に何らかの化学的な影響が加わり出現をしたと推察致します。『侘び寂び』とお伝え出来る程の長き時間は要してはおりませんが、しかし、この立ち上がりの表情にはきっりちとその重要なキーワードである『侘び寂び』の感性と情緒が湛えられており、あえてその不足した美を横浜銀嶺にてご披露させて頂こうと思った次第です。
- 特殊錯体銀仕上げ
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◯ 写真では艶消し仕上げの様な写りとなりますが、現品の表面部分は豊かな艶感に溢れます。
◯ 背面にも銀嶺施工を施しております。 - 最終表面仕上げ
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◯ 最終表面処理として強力なシロキサン結合を有する無機系特殊液体ガラスをコーティング致しております。
◯ 無機系特殊液体ガラスの最終塗膜には超撥水・超撥油の機能が付与されております。
◯ 無機系特殊液体ガラスの塗膜硬度 : 8H。 - 詳細
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◯ 磁器
◯ 幅 : 9.8cm
◯ 電子レンジ / オーブン / 食器洗浄機のご使用は不可