説明
銀嶺錯体銀を施工する前の地塗りの段階で、長皿の表面全体に特殊な技法による波頭紋様を配し独特の情感を込めた一品です。当然の事ながら磁器の表面に『錆』などは発生をする事は決してありませんが、鉄が錆びて朽ち果てて行く様は横浜銀嶺の一つの大きなテーマであります。劣化の象徴として忌み嫌われる鉄の錆。しかし鉄が錆び付いてしまう事はむしろ自然な事象であり、時の流れがそこに宿ります。侘びや寂び。ノスタルジーやサウダージ。そうした言葉の中に包括される無常感や積年の想い。この長皿には去りゆくものへの讃歌として、その終焉に向かう変化と刹那の瞬間に銀色を纏わせその情感を長皿の表面に残させて頂きました。
個々の商品で銀色の発色や風合いなどが異なる場合があります。また銀膜の表面に極小のピンホールや気泡跡、塗料垂れや釉薬垂れなどが見受けられる場合もありますが品質に問題はございません。陶磁器特有の、また完全手造り品による世界に一つしかない個々の特徴や個性として末長くお楽しみ頂きたく思います。
- 特殊錯体銀仕上げ
- 最終表面仕上げ
- 詳細
◯ 表面部分 : 銀嶺艶有り仕上げ。
◯ 背面にも銀嶺施工を施しております。
◯ 背面にも銀嶺施工を施しております。